お気楽に、きらきらしたものを集めます。管理人名前=きらく。かわいいグッズに目がない。一応大学卒業が決定したらしい。


by kirakirakiraku
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興味の方向。

 2週間の研究室配属も、半分を終えて残すはあと1週間になった。
 私の配属されている教室は、某外科だ。
 先週一週間は、本当に有意義だった。色々なことを学べた。
 その中でも一番有意義だったのは、
「医者って思ってたのより楽しそうだナァ」
って、思えるようになったことかもしれない。

 私は解剖学実習が大嫌いだった。
 今年留年しても、もう二度と解剖学実習をやりたくはないと思っていた。
 口を空虚に開けたご遺体の体を、談話しながらピンセットで毟り取る行為にだけは最後まで慣れなかったから。
 でも、楽しいとか、面白いとか言っている友達は凄いと思った。
 それだけ医学に没頭できる人に比べて、自分は医者になる素質がないような気がしていた。

 だけど、手術を見たら、その考えが変わった。
 やっていることは、解剖学実習と似ていたけど、本質的には全然違う。
 解剖と違って、手術では患者さんを、助けられる。
 手術なら、麻酔が覚めたら患者さんは、また人生を歩き始めることができる。
 手術なら、医者が頑張れば、患者さんを幸せにすることができるかもしれない。
 解剖と手術は全然違うんだ。別のものだった。
 でも解剖を知っていたら、手術が上手くいくのは間違いない。
 初めてそれを理解した。この目で見るまでわからなかったこと。強い憧れが生まれた。
 

 私が配属されている教室の先生方は、決して聖人じゃない。
 お金の話するし、製薬会社の薬説明会の後、パンフとメモ用ボールペンを入れた封筒が余っていたとき、ボールペンだけ抜き取ってたし。
 でもやっぱり凄いところもある。人を助けていることもある。ちゃんと働いている。
 特に教授はやっぱり凄い。バランスが取れている。
 だから初めて、
「凄いな、医者になりたいなぁ」
ってリアルに思った。
 
 
 さて、残すところはあと一週間である。
 最初に教授は、
 「はじめの一週間はうちの外科で何をやっているかを見て、残りは好きなことをしなさい」
って仰った。
 「君達はせっかく休みを潰してうちに来ているんだから、好きなことをしないとしょうがないよ」
とも。


 その残りの一週間が、明日から始まる。何をしようか。
 

 私が配属されている外科は、外科だからやっぱり手術とかが中心だし、臨床だから理論よりまず患者さんの存在が大切だと思う。
 でも私が今までやってきた自由課題は、ほとんどが社会学的な視点とか、文系っぽい目線から問題を見つめて、レポートにまとめることだった。
 私のやっている事なんて、実際にメスを握り、患者さんを励ましている教授には、何の意味も持たない事のような気がする面もある。私がいくら理想論を述べたって、毎日人を救っている教授の凄さの足元にも及ぶワケがないから。

 だけど、だけどなぁ。
 せっかく「好きなことをやれ」って言ってくださるんだから、私なりにやれることを、やってみたい。
 せっかく見せてもらった凄いものを、どうにかして社会とか人生に還元できるようになりたい。

 ってことで、何か面白いことをやりたい。全力でやってみたい。
 情熱ばっかりが先走る。まだ臨床科目もやってないのになぁ。
 
 そんなわけで、今日は夕方起きて、それからずっと本と向き合っていた。
 私にできることってなんだろう。
 私にしかできないことってなんだろう。
 時間があって、知識はない。
 ちょっとはまだ一般人感覚を残していて、でも医学的実力がない。
 文系ジャーナリストの文学的技巧はないが、実際医学生として現場を見せてもらえる強みはある。

 ・・・テーマを紙に書き連ねては、そのテーマの短所と長所を書く。う~ん、どれも一長一短。
 だけどこの時間は、楽しいなぁ。楽しい苦しみ。
 この悩みを突き詰めて行くと、来週には何が生まれるんだろう。
 つらい事も忘れて没頭してる。自分でもそんな自分がちょっと怖い。こういう時、寝食忘れてハマっちゃうんだよなぁ。
 「世間知らずで研究にだけ没頭する、家族泣かせの○○バカ」の素質が、ちょっとあるかも。
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by kirakirakiraku | 2005-02-20 22:02 |