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お気楽に、きらきらしたものを集めます。管理人名前=きらく。かわいいグッズに目がない。一応大学卒業が決定したらしい。


by kirakirakiraku
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ワクチンとアレルギー

 ところで、遠征中車の中で、先日打たれたB肝ワクチン跡が痛いし腫れてるし首の付け根も腫れて動かすだけで痛いからおかしいと思い始める。帰宅して調べてみるとなんと・・・。
 ほとんどのB肝ワクチンには、チメロサールという薬品が含まれていることが判明。
 その単語を見た瞬間、「ここで来たかチメロサール」、という感じで私はハッとした。

 実は私はこの薬品に強陽性のアレルギー反応がある。
 忘れもしない小学校3年生の頃、体育の授業で怪我をした私は膝のすり傷の治療にイソジンを使われて、それに対するアレルギー反応で、傷跡が腐りかけのアボガドみたいに腫れ上がってしまって、そのあと何年も瘢痕が残ることになった。そのため、イソジン、マキロン、ヒビテン、チメロサールなどについてパッチテストをして、イソジンとチメロサールにアレルギーが出ることがわかった。それからというもの、私は問診表などがあるたびに、「チメロサールとイソジンに強陽性アレルギー反応あり、使用禁忌」と書いてきた。

 しかし不幸なことにこの「チメロサール」は一般的に知名度が低く、私の書いた問診表を見て9割9分の確率で医師は
サロメチールのこと?チメロサールなんて薬は、聞いたこともないけどね
と言ってくるのである。「サロメチール」は医学生でも知っているメジャー薬品なのだが、この
「チメロサールとサロメチール」という超紛らわしい名称の違い
のせいで、当時小学校3年生であった私は曖昧な記憶しかないわけで、そのうち、親から言い聞かせられた「チメロサール」という名称の薬が存在するのかどうかさえ疑うようになっていった。

 けれどある日いつものように何かの用事で来院して「チメロサール」について書いておいたら、その日私を診察した医師はただちに其処にあったパソコンで検索してくれたのである。そして、
ああ・・・ワクチンとかに入ってるみたいね
と言った。小学校3年からオトナになるまで何度も病院に行ったが、大方の医師は
「サロメチールのことだろうと主張する」か、
「曖昧ながらもとりあえずカルテに“チメロサール使用禁忌”と書いておく」
の対応しか取らなかったので、そんなことしたのは後にも先にもその人だけで、私はその時初めて、やっぱりチメロサールは存在するというのを確信したのである。それが今思えば大いなるヒントだった・・・。

 月日は流れ、かなり体も丈夫になった私は、めんどくさい学校指定のB型肝炎ワクチンを受けるのに、アレルギーの話なんかすっかり忘れていた。その日は非常に落ち込んでおり寝不足だったので(某甲斐性なしさんに仕事増やされて寝不足の上、研究が難航、父親ガン検査直前で家庭不和)、体調不良のことしか気にしなかった。

 ワクチンを打たれてしまってから深夜、急いで検索したインターネット画面の文字を見たら、パソコンで「チメロサール」を検索してくれた医師の顔がぼやっと浮かんだ。私は知らされていたのに、油断したばっかりに、やすやすとアレルゲンを体内に注入させてしまったのである。ああヤバい。どうしよう。これ以上全身反応が強くならないことを祈るばかり。ショックで倒れても、一人暮らしの部屋じゃ、いつ発見されるか・・・おまけに私は学校を普通にサボるから誰も私がいなくても心配しないだろうし(汗)

大したことにはならないと思うけど、少なくとも全3回のワクチン接種、あと2回はチメロサールが入っていないワクチンを、どうにか手配して打つしかないだろう(そういうワクチンも存在はしているらしい)。アレルギー体質って、こんな風に日常に落とし穴があるので、結構面倒なものである。
by kirakirakiraku | 2005-06-09 21:11 | ひと