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お気楽に、きらきらしたものを集めます。管理人名前=きらく。かわいいグッズに目がない。一応大学卒業が決定したらしい。


by kirakirakiraku
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OSCE2。

(つづき)
 さて、狭い診察室に入り見渡すと、ドア付近に指導医というか、判定を下す人が3人。のちにこれは2人に減りましたが・・・この人たちは、椅子に座ったまま、診察の様子を逐一観察していました。奥には医師役の机と椅子、それに患者役の椅子があります。
 
 椅子にかけてくださいと言われて座ります。そしてまたしても「佐藤太郎さん」であることを確認されて、医師役をする先輩に自己紹介されました。
ちゃんと名乗ってくれて、カンジイイよね!
知らない人だけど、先輩緊張してるんだろうなぁと思ったりして。私は突然OSCEの世界に巻き込まれましたが、このあたりで、私は佐藤太郎さんという老人で、耳が詰まったかんじがするから来院したらしいということが推測できました。もう子供のロールプレイ、もしくは大人のロールプレイとおんなじです!コツは、相手が「~でちゅ」とか言い出して突然異世界の住人になってしまったとしても、動揺せず、
相手がなりきっているキャラの世界観に寄り添うように合わせて没入せよ
これですね!!
標語は「こらない わがない らけない」、「おさし」ですよ!!!(何がだ)

 さて、佐藤さんは耳の調子がイマイチなわけですから、頭頚部を観察されます。最初に顔貌(顔つき、皮膚の様子など)を観察されて、次に各パーツへ。目、鼻、耳、口、耳下腺、甲状腺の順番で見られました。額を打診した先輩もいたけど、診察方法はある程度自由選択かな??制限時間いっぱいに終えるのもなかなか大変そうでした。

 主に最初に外観を見て、次に触診したり、器具を使っての診察。まぶたの充血から貧血を見られたり、鼻を外から観察して、特に形に異常はありません、と言われたり(なんか嬉しい)。耳をひっぱられて、痛くないですかと訊かれたりもしました。先輩の緊張が伝わってくるので、こちらも言葉少なく大人しい患者を演じました。

 でも冷静でいられなかったのが、鼻詰まりを見る診察!!
この診察は、「鼻詰まりがないかチェックします」といって、突然片方の鼻の穴を塞がれ、
「塞がれていない方の鼻の穴から強く息を吐いてください」
と命じられます・・・。他人の顔にまじまじとみつめられながら、
「ふんっ」
って鼻息を出します。
もちろん、吐き出した鼻息がイマイチ弱いと、
「もっと強く!!」
と、やりなおすよう言われます(><)。
静かで狭い診察室の中、向き合って、ちょっと猫背になりつつ鼻息を力いっぱい吐き出す自分・・・!!冷静に考えると単にすごくマヌケですが、確実に言えることは、鼻息が荒いことが有利になる日だって来るんだ、ってことですねっ!!

 他にも、終わったあと、別の疾患の患者役だった友達が、
「私も恥ずかしいことさせられたよ!」
っていうからニヤっとエロ笑いしてしまい、
「何想像してんの!」
ってつっこまれたりしましたが、その子によると、膝の上で手を裏表交互に見せる運動をさせられて、
「もっと早くやってください!!」
とか言われたりしたらしいです。

 片方の鼻の穴で強く鼻息吐いたり、患者にとっては意味不明の運動を素早く行ったり、あやしいスパルタ教育みたいな光景です(笑)。
 まぁ、男の子はややリアルに、肝臓押されたり、胸を触られたりしていたらしいけど・・・(笑)。

 あとは、診察の様子を観察している人は、椅子に座って見ているだけで、器具の使い方とかについても、椅子から見える範囲でしかチェックしていないみたいでしたね~。耳鏡が耳の穴にささっていない状態で診察を終えた先輩もいましたが、お咎めなしでした!
<つづく>
by kirakirakiraku | 2005-01-09 04:44 | 生活