マッチング、終わった…
2007年 09月 09日
どうも、きらくです。
マッチング、真面目に行きたくて受けるところは今日で終わりました。
あとは消化試合的な滑り止め病院を五個受けて終わります!
というわけでワタクシ今日でマッチングからほぼ解放された格好なので、早速夕方から趣味の集まりに参加してきました。
今日の集まりは、日本の医療の未来を考える大人達の勉強会でした。
私はメンバーじゃないのですが(恐れ多くてとてもそんな事は言えない)、日本の医療の未来を本気で考え、話し合い、情報発信している彼らに出会った時にマジ惚れ状態になってしまい、何の役にも立たないながら今日また勉強会の隅っこに混ぜてもらってきたのです。
そしてそこで、思わぬ形で私の母校が話題になっていました。
「いま産婦人科のたらい回しとか言われてるけど、全国でA県(きらくが通う母校のある県)だけはいい状況なんだよね。」
と。
どうやらA県は、医局崩壊な時代の流れに逆行して大学医局が強力なリーダーシップを取り、地域病院や地域診療所と連携し産婦人科診療に当たっているため、比較的きちんとしたお産の体制が出来上がっているようです。
こういう例は全国でも珍しくて、ニュースで話題の奈良や千葉に比べてかなりいい状況だといいます。
それを聞いてふと私は、
医師は24時間365日医師であるべし
医師になったからにはプライベートが無くても仕方ないのだ!
と飲み会で熱く語っていた母校産婦人科教授の顔を思い出しました。
教授のその話を聞いた私は当時、うわべではニコニコと笑いつつも、
それ、労働基準法違反だから!
と思っていました。
24時間365日医者のイメージとして、ポリクリで見たうちの産婦人科の女医さんのノーメイクで目の下にクマを作ってフラフラしている姿が思い起こされて、個人的には憧れる気持ちになれなかったというのもありましたし。
でもよく考えてみると、A県の産婦人科のリーダーはおそらくあの教授で間違いないワケで、その言葉がいくら労働基準法違反だってなんだって、彼の背中がA県の妊婦さんをガッチリ受け止めている事がなかったら、A県でもいつお産難民が出てきてもおかしくない現実があるのも確かです。
教授は24時間365日医者として、ちゃんと結果を残しているわけです。
医療崩壊の時代と言われ、インターネット上では、奴隷のような勤務体制は嫌だから船(医局、病院)が沈まないうちに勤務がラクな病院や診療科に逃げてしまえばいいという論調も目立つ昨今。
医者があまりにマスコミで叩かれていたりするとイライラして私もどちらかというとそちら寄りの意見になっていましたが、医療体制の歪みの負荷が大きいツラい所から逃げて逃げて逃げて、医療が全部壊れたらそれからやり直せばいいってのは、やっぱりなんだか違うなぁとも思いました。
医療の問題点を挙げて、未来に向けて考える人たちがいる。
一方で、24時間365日を捧げ地域医療を体を張って支える人がいる。
どちらも見知らぬ誰かではなく顔の見える存在であるからこそ、心に迫るものがあります。
これからとりあえずは研修医になり、いち臨床医となる見込みが強まる今日この頃ですが…日本がより良い医療体制に変化していく為に、私にできることってなんだろうと考えさせられた1日でした。
マッチング、真面目に行きたくて受けるところは今日で終わりました。
あとは消化試合的な滑り止め病院を五個受けて終わります!
というわけでワタクシ今日でマッチングからほぼ解放された格好なので、早速夕方から趣味の集まりに参加してきました。
今日の集まりは、日本の医療の未来を考える大人達の勉強会でした。
私はメンバーじゃないのですが(恐れ多くてとてもそんな事は言えない)、日本の医療の未来を本気で考え、話し合い、情報発信している彼らに出会った時にマジ惚れ状態になってしまい、何の役にも立たないながら今日また勉強会の隅っこに混ぜてもらってきたのです。
そしてそこで、思わぬ形で私の母校が話題になっていました。
「いま産婦人科のたらい回しとか言われてるけど、全国でA県(きらくが通う母校のある県)だけはいい状況なんだよね。」
と。
どうやらA県は、医局崩壊な時代の流れに逆行して大学医局が強力なリーダーシップを取り、地域病院や地域診療所と連携し産婦人科診療に当たっているため、比較的きちんとしたお産の体制が出来上がっているようです。
こういう例は全国でも珍しくて、ニュースで話題の奈良や千葉に比べてかなりいい状況だといいます。
それを聞いてふと私は、
医師は24時間365日医師であるべし
医師になったからにはプライベートが無くても仕方ないのだ!
と飲み会で熱く語っていた母校産婦人科教授の顔を思い出しました。
教授のその話を聞いた私は当時、うわべではニコニコと笑いつつも、
それ、労働基準法違反だから!
と思っていました。
24時間365日医者のイメージとして、ポリクリで見たうちの産婦人科の女医さんのノーメイクで目の下にクマを作ってフラフラしている姿が思い起こされて、個人的には憧れる気持ちになれなかったというのもありましたし。
でもよく考えてみると、A県の産婦人科のリーダーはおそらくあの教授で間違いないワケで、その言葉がいくら労働基準法違反だってなんだって、彼の背中がA県の妊婦さんをガッチリ受け止めている事がなかったら、A県でもいつお産難民が出てきてもおかしくない現実があるのも確かです。
教授は24時間365日医者として、ちゃんと結果を残しているわけです。
医療崩壊の時代と言われ、インターネット上では、奴隷のような勤務体制は嫌だから船(医局、病院)が沈まないうちに勤務がラクな病院や診療科に逃げてしまえばいいという論調も目立つ昨今。
医者があまりにマスコミで叩かれていたりするとイライラして私もどちらかというとそちら寄りの意見になっていましたが、医療体制の歪みの負荷が大きいツラい所から逃げて逃げて逃げて、医療が全部壊れたらそれからやり直せばいいってのは、やっぱりなんだか違うなぁとも思いました。
医療の問題点を挙げて、未来に向けて考える人たちがいる。
一方で、24時間365日を捧げ地域医療を体を張って支える人がいる。
どちらも見知らぬ誰かではなく顔の見える存在であるからこそ、心に迫るものがあります。
これからとりあえずは研修医になり、いち臨床医となる見込みが強まる今日この頃ですが…日本がより良い医療体制に変化していく為に、私にできることってなんだろうと考えさせられた1日でした。
by kirakirakiraku
| 2007-09-09 01:53