2005年 02月 20日 ( 2 )
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2週間の研究室配属も、半分を終えて残すはあと1週間になった。
私の配属されている教室は、某外科だ。
先週一週間は、本当に有意義だった。色々なことを学べた。
その中でも一番有意義だったのは、
「医者って思ってたのより楽しそうだナァ」
って、思えるようになったことかもしれない。
私は解剖学実習が大嫌いだった。
今年留年しても、もう二度と解剖学実習をやりたくはないと思っていた。
口を空虚に開けたご遺体の体を、談話しながらピンセットで毟り取る行為にだけは最後まで慣れなかったから。
でも、楽しいとか、面白いとか言っている友達は凄いと思った。
それだけ医学に没頭できる人に比べて、自分は医者になる素質がないような気がしていた。
だけど、手術を見たら、その考えが変わった。
やっていることは、解剖学実習と似ていたけど、本質的には全然違う。
解剖と違って、手術では患者さんを、助けられる。
手術なら、麻酔が覚めたら患者さんは、また人生を歩き始めることができる。
手術なら、医者が頑張れば、患者さんを幸せにすることができるかもしれない。
解剖と手術は全然違うんだ。別のものだった。
でも解剖を知っていたら、手術が上手くいくのは間違いない。
初めてそれを理解した。この目で見るまでわからなかったこと。強い憧れが生まれた。
私が配属されている教室の先生方は、決して聖人じゃない。
お金の話するし、製薬会社の薬説明会の後、パンフとメモ用ボールペンを入れた封筒が余っていたとき、ボールペンだけ抜き取ってたし。
でもやっぱり凄いところもある。人を助けていることもある。ちゃんと働いている。
特に教授はやっぱり凄い。バランスが取れている。
だから初めて、
「凄いな、医者になりたいなぁ」
ってリアルに思った。
さて、残すところはあと一週間である。
最初に教授は、
「はじめの一週間はうちの外科で何をやっているかを見て、残りは好きなことをしなさい」
って仰った。
「君達はせっかく休みを潰してうちに来ているんだから、好きなことをしないとしょうがないよ」
とも。
その残りの一週間が、明日から始まる。何をしようか。
私が配属されている外科は、外科だからやっぱり手術とかが中心だし、臨床だから理論よりまず患者さんの存在が大切だと思う。
でも私が今までやってきた自由課題は、ほとんどが社会学的な視点とか、文系っぽい目線から問題を見つめて、レポートにまとめることだった。
私のやっている事なんて、実際にメスを握り、患者さんを励ましている教授には、何の意味も持たない事のような気がする面もある。私がいくら理想論を述べたって、毎日人を救っている教授の凄さの足元にも及ぶワケがないから。
だけど、だけどなぁ。
せっかく「好きなことをやれ」って言ってくださるんだから、私なりにやれることを、やってみたい。
せっかく見せてもらった凄いものを、どうにかして社会とか人生に還元できるようになりたい。
ってことで、何か面白いことをやりたい。全力でやってみたい。
情熱ばっかりが先走る。まだ臨床科目もやってないのになぁ。
そんなわけで、今日は夕方起きて、それからずっと本と向き合っていた。
私にできることってなんだろう。
私にしかできないことってなんだろう。
時間があって、知識はない。
ちょっとはまだ一般人感覚を残していて、でも医学的実力がない。
文系ジャーナリストの文学的技巧はないが、実際医学生として現場を見せてもらえる強みはある。
・・・テーマを紙に書き連ねては、そのテーマの短所と長所を書く。う~ん、どれも一長一短。
だけどこの時間は、楽しいなぁ。楽しい苦しみ。
この悩みを突き詰めて行くと、来週には何が生まれるんだろう。
つらい事も忘れて没頭してる。自分でもそんな自分がちょっと怖い。こういう時、寝食忘れてハマっちゃうんだよなぁ。
「世間知らずで研究にだけ没頭する、家族泣かせの○○バカ」の素質が、ちょっとあるかも。
私の配属されている教室は、某外科だ。
先週一週間は、本当に有意義だった。色々なことを学べた。
その中でも一番有意義だったのは、
「医者って思ってたのより楽しそうだナァ」
って、思えるようになったことかもしれない。
私は解剖学実習が大嫌いだった。
今年留年しても、もう二度と解剖学実習をやりたくはないと思っていた。
口を空虚に開けたご遺体の体を、談話しながらピンセットで毟り取る行為にだけは最後まで慣れなかったから。
でも、楽しいとか、面白いとか言っている友達は凄いと思った。
それだけ医学に没頭できる人に比べて、自分は医者になる素質がないような気がしていた。
だけど、手術を見たら、その考えが変わった。
やっていることは、解剖学実習と似ていたけど、本質的には全然違う。
解剖と違って、手術では患者さんを、助けられる。
手術なら、麻酔が覚めたら患者さんは、また人生を歩き始めることができる。
手術なら、医者が頑張れば、患者さんを幸せにすることができるかもしれない。
解剖と手術は全然違うんだ。別のものだった。
でも解剖を知っていたら、手術が上手くいくのは間違いない。
初めてそれを理解した。この目で見るまでわからなかったこと。強い憧れが生まれた。
私が配属されている教室の先生方は、決して聖人じゃない。
お金の話するし、製薬会社の薬説明会の後、パンフとメモ用ボールペンを入れた封筒が余っていたとき、ボールペンだけ抜き取ってたし。
でもやっぱり凄いところもある。人を助けていることもある。ちゃんと働いている。
特に教授はやっぱり凄い。バランスが取れている。
だから初めて、
「凄いな、医者になりたいなぁ」
ってリアルに思った。
さて、残すところはあと一週間である。
最初に教授は、
「はじめの一週間はうちの外科で何をやっているかを見て、残りは好きなことをしなさい」
って仰った。
「君達はせっかく休みを潰してうちに来ているんだから、好きなことをしないとしょうがないよ」
とも。
その残りの一週間が、明日から始まる。何をしようか。
私が配属されている外科は、外科だからやっぱり手術とかが中心だし、臨床だから理論よりまず患者さんの存在が大切だと思う。
でも私が今までやってきた自由課題は、ほとんどが社会学的な視点とか、文系っぽい目線から問題を見つめて、レポートにまとめることだった。
私のやっている事なんて、実際にメスを握り、患者さんを励ましている教授には、何の意味も持たない事のような気がする面もある。私がいくら理想論を述べたって、毎日人を救っている教授の凄さの足元にも及ぶワケがないから。
だけど、だけどなぁ。
せっかく「好きなことをやれ」って言ってくださるんだから、私なりにやれることを、やってみたい。
せっかく見せてもらった凄いものを、どうにかして社会とか人生に還元できるようになりたい。
ってことで、何か面白いことをやりたい。全力でやってみたい。
情熱ばっかりが先走る。まだ臨床科目もやってないのになぁ。
そんなわけで、今日は夕方起きて、それからずっと本と向き合っていた。
私にできることってなんだろう。
私にしかできないことってなんだろう。
時間があって、知識はない。
ちょっとはまだ一般人感覚を残していて、でも医学的実力がない。
文系ジャーナリストの文学的技巧はないが、実際医学生として現場を見せてもらえる強みはある。
・・・テーマを紙に書き連ねては、そのテーマの短所と長所を書く。う~ん、どれも一長一短。
だけどこの時間は、楽しいなぁ。楽しい苦しみ。
この悩みを突き詰めて行くと、来週には何が生まれるんだろう。
つらい事も忘れて没頭してる。自分でもそんな自分がちょっと怖い。こういう時、寝食忘れてハマっちゃうんだよなぁ。
「世間知らずで研究にだけ没頭する、家族泣かせの○○バカ」の素質が、ちょっとあるかも。
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by kirakirakiraku
| 2005-02-20 22:02
| 本
どうも、きらくです。忙しくてなかなかブログ投稿できなくてごめんなさいです。
この一週間は、激しく激しい一週間ですたよ。ほんとに、平均3時間くらいしか毎日眠らないで生活していて、ちゃんと朝の9時には医局に登校(?)出来ていた自分が不思議でしょうがないくらい。
●木曜は手術見学で一日中立ちっぱなしだった。合計5時間以上は立っていたと思う。その後、一人焼肉を食べ、来年の学祭の打ち合わせを10時くらいまでして、それからやっぱりツラくなってきたので、唐突に部活の知り合いのところに酒とツマミを買い漁ってから乱入し、朝まで飲んでいた。3時くらいまで飲んで、そのまま潰れて、7時くらいに起きて一時帰宅してすぐ学校へ。
○奇遇だったこと・・・話してみれば実は、午前中に見学した手術の患者さんは、私が乱入して朝まで飲みに付き合わせてしまった知り合いのおばあちゃんだったこと(狭い世界だ・・・)
●金曜は午前に、研修の一環として、筋力測定とかエアロバイクとかをやった。午後はカンファレンスと回診など。5時まで研修で、その後また10時くらいまで学祭の打ち合わせをしたんだけど、ツラくなってきて、強引に誘って知り合いとまた酒を飲んだ。帰宅は朝の6時くらい。
○ヤバカッタこと・・・警察にパトカーで追いかけられたこと(尋問されましたが無罪でしたのでご安心を)、
突然車が突っ込んできて事故りそうになったこと(衝突の数センチ手前で急ブレーキが間に合ったのでご安心を)
●今日は、寝たのが朝7時くらいなのに12時から知り合いとお着物を着て街をぶらついた。夕方になってその人達と別れて、本を買ったりドライブしたりした後、夜の一時まで図書館にこもって研究室配属レポートのための調べ物。帰宅した後は雑用に追われて、気が付けば今は、結局もう日曜の朝だ・・・。
○良かった事・・・レポートのテーマが少しは固まりそうなこと
はぁ・・・。なんて充実した数日だ・・・。ダラダラ眠るだけで終わった日も多かった私の人生の中では、珍しいほどの充実っぷり。一日が過ぎるのが早い、はやすぎる・・・。早過ぎて、ツライことを忘れてしまう。
飲み頻度がやたら高いから、沈黙の臓器、肝臓がボロボロかもなぁ~と思うけど、お酒を飲むと沈黙してくれない臓器(?)「心」の動揺が収まるからつい飲んで解決しちゃうんだよねぇ。
すぐに痛む心と違って、肝臓って、ほんとに痛くも痒くもないから不思議だね。
日曜日は少々ゆっくりする予定です。
この一週間は、激しく激しい一週間ですたよ。ほんとに、平均3時間くらいしか毎日眠らないで生活していて、ちゃんと朝の9時には医局に登校(?)出来ていた自分が不思議でしょうがないくらい。
●木曜は手術見学で一日中立ちっぱなしだった。合計5時間以上は立っていたと思う。その後、一人焼肉を食べ、来年の学祭の打ち合わせを10時くらいまでして、それからやっぱりツラくなってきたので、唐突に部活の知り合いのところに酒とツマミを買い漁ってから乱入し、朝まで飲んでいた。3時くらいまで飲んで、そのまま潰れて、7時くらいに起きて一時帰宅してすぐ学校へ。
○奇遇だったこと・・・話してみれば実は、午前中に見学した手術の患者さんは、私が乱入して朝まで飲みに付き合わせてしまった知り合いのおばあちゃんだったこと(狭い世界だ・・・)
●金曜は午前に、研修の一環として、筋力測定とかエアロバイクとかをやった。午後はカンファレンスと回診など。5時まで研修で、その後また10時くらいまで学祭の打ち合わせをしたんだけど、ツラくなってきて、強引に誘って知り合いとまた酒を飲んだ。帰宅は朝の6時くらい。
○ヤバカッタこと・・・警察にパトカーで追いかけられたこと(尋問されましたが無罪でしたのでご安心を)、
突然車が突っ込んできて事故りそうになったこと(衝突の数センチ手前で急ブレーキが間に合ったのでご安心を)
●今日は、寝たのが朝7時くらいなのに12時から知り合いとお着物を着て街をぶらついた。夕方になってその人達と別れて、本を買ったりドライブしたりした後、夜の一時まで図書館にこもって研究室配属レポートのための調べ物。帰宅した後は雑用に追われて、気が付けば今は、結局もう日曜の朝だ・・・。
○良かった事・・・レポートのテーマが少しは固まりそうなこと
はぁ・・・。なんて充実した数日だ・・・。ダラダラ眠るだけで終わった日も多かった私の人生の中では、珍しいほどの充実っぷり。一日が過ぎるのが早い、はやすぎる・・・。早過ぎて、ツライことを忘れてしまう。
飲み頻度がやたら高いから、沈黙の臓器、肝臓がボロボロかもなぁ~と思うけど、お酒を飲むと沈黙してくれない臓器(?)「心」の動揺が収まるからつい飲んで解決しちゃうんだよねぇ。
すぐに痛む心と違って、肝臓って、ほんとに痛くも痒くもないから不思議だね。
日曜日は少々ゆっくりする予定です。
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by kirakirakiraku
| 2005-02-20 04:46
| 生活
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